恋愛の“仕組み“を知らないと損をする!?

知っておきたい「恋のしくみ」
「恋のしくみ」を知らないと損をします。
 このPARTでは、好きな人に好かれるために知っておきたい出会いの仕組みやルールについて解説します。
 なぜ、仕組みを知ることが必要なのか?
 例えば、社会に出て商談をしようと思ったとき、取引先に自分を選んでもらう方法や値引き交渉の方法など、ビジネスの基本を学ぶ必要があります。基本的な仕組みがわからなければ、ビジネス相手に取引してもらうことすらできません。
 恋愛も同じです。間違いや誤解を避けるには、仕組みを知っていることが一番です。
 しかし、恋愛の仕組みを学ぶ機会はほとんどありません。失敗して経験で学ぶこともできますが、みんなが「失敗してもいいや」と思える精神力をもっていれば、恋愛で悩む人はこれほど多くないはずです。
 だから、繊細で傷つきやすい人ほど、恋愛の仕組みを知っておく必要があるんです。

人はなぜ「付き合いたい」と思うのか?
 そもそも、人はなぜ恋愛をするのでしょうか。多くの心理学者がさまざまな角度から研究しています。ここでは、大きく2つの説を紹介します。

子孫の繁栄
 最も有名な説の1つは、恋愛は子孫繁栄の概念に基づいているというものです。
 男性が若くて魅力的な女性に恋をするのは、健康な子孫を残すためです。男性は同時に複数の相手と子供を作ることができるため、特定の相手にこだわらず、子供の「質」よりも「量」を求める傾向がある。
 一方、女性は妊娠の可能性があり、基本的に一度に一人しか子供を持てないため、子供の「量」よりも「質」を重視する。そのため、女性は経済的に安定した年上の男性を求める傾向がある。

友愛
 恋愛関係には、友愛もあるといわれる。これは、異性同士の友情が深まり、好意を抱くようになったものです。この場合、幼なじみや同級生がいつの間にか恋人同士になり、結婚するケースもあります。
 なぜ友情が芽生えるかというと、人間には「誰かと一緒にいたい」と感じる根源的な「親和欲求」があるからだ。人は一人でいると不安を感じるが、仲間がいると安心する。そのため、無意識のうちに仲間を求め、やがて仲間に好感を持ったり、「自分と同じだ」と感じたりする。そうすると次第に好感度や親密度が上がり、「相手を助けたい」「相手を独占したい」という恋愛感情が生まれます。

恋愛の基本は、恋愛が成就する確率を高めること。
子孫繁栄」という観点からは、イケメン、美少女、お金持ちが断然有利です。しかし、これらの長所に恵まれた人は、世の中に一握りしかいません。
自分には関係ない……」と思われた方、ご安心ください。
 人間には「親和欲求」という、仲間を求める欲求があります。この欲求を活用することで、好感度や親密度を着実に高め、人に好かれる確率を高めていくことができるのです。これが恋愛の基本です。
 そして、この確率を効率よく高めるために役立つのが、恋愛心理学のテクニックです。

0か100かの思考」は通用しない。
モテる恋愛を科学する
相手に好かれる確率を上げられるというけれど、コミュ障の私には無理そう。……
 こんな相談を受けることがよくあります。
 傷つきやすく、相手の気持ちを過剰に考えてしまう人は、恋愛を「0か100か」の思考で考えてしまうのだそうです。相手に好かれるか、好かれないか」。
 確かに、告白してOKをもらえるかどうかは、最終的には相手次第です。恋愛は相手あってのものですから、自分が9割の確率でOKが出ると思っていても、相手が「今は恋愛する気分じゃない」と頑なに思っていたら、付き合うのは難しいかもしれません。
 逆に、「OK」をもらう確率を60%にしか上げられなかったと思っても、相手の状況によっては、付き合える可能性もあります。
 それは、”好き “に限らず、感情のグラデーションが存在するからです。友達としての好き」もあれば、「限りなく恋人に近い好き」もある。”好き “の色も一色ではない。チェリーレッドからショッキングピンクまである。
どうせ付き合えないから、話しかけても無駄だ」と行動を起こさなければ、確率は永遠にゼロのままです。しかし、「友達のように好きになる」ことから始めて、「恋人のように好きになる」ことを目標にすれば、付き合える確率は上がります。
 恋愛が難しいのは、0か1かで考えてしまうからです。